⸻  Privacy and Personal Data  ⸻

照合容易性とは誰の照合が容易であることなのか

2018-12-27 09:59:47

「探し求めていたもの」とは、個人情報保護法が本来対象とするのはデータ処理に係ることであるはずで、プライバシー権への配慮それ自体を事業者等に求める趣旨ではないはずであり、いわば「データプライバシー」などと呼んで「プライバシー」とは区別すべき何かであるはずと考えていたところ、その区別を想定しているかのような概念として「散在情報」と「処理情報」を区分する用語が既にあったという「発見」のことである。

情報法制研究4号に連載第3回の論文を書いた(パーソナルデータ保護法制の行方 その3前編)

特に何も目立った成果がないという認識なので忘れていたけれど、確か僕が「LINE学会」と揶揄していたのは「情報法制学会(http://alis.or.jp/)」のことだったのだろうか。憶えてもいないが、学会も研究所もサイトはできていて情報を公開されているようなので、最近は RSS を配信するサイトが減っているから、ふたたびブックマークを運用することにはなるが、フォローしておきたい。こういう実務って、最近は Twitter のアカウントをフォローするんだろうか。ログが流れてしまう恐れがあるし、そもそも Twitter のアカウントを運用していない学会も多く、僕はどう考えても RSS を「レガシー」と言って切り捨ててる人々は SNS を過大評価していると思うし、実際には情報を取りこぼしてアホみたいに噴き上がっていると思う。そんなことでは君たち、LINE ていどの技術力しかない会社でも解析したと言わしめてしまう機械学習の「モデル」として人生を歩むだけだよ。

高木さんの論考はゆっくり検討して何か書くとして(実際、Twitter で一緒に噴き上がる人はそこそこいるが、彼らの論説をまともに読んで実務家として論評する文章を書いている人は殆どいない。夏井さんのブログですら見たことがないので、本当に日本のプライバシー法制のプロパーというのは、まるで記者クラブだと思う)、違和感を覚えるのは、彼がしきりに言及している宇賀さんの条文解説書だ。そして、それについて常に「鈴木先生」に話を聞いているのだが、彼は宇賀さんご本人にアプローチして研究上の質問ができない(あるいはしても無視されている?)なんらかの事情でもあるのだろうか。

些事はともかくとして、やはり僕があらためて高木さんの論説で着目したいのは、いまだに個人情報保護(法制)の平易な解説書では無視されていることが多い、「照合容易性」について明解な解釈が与えられている点だ(上記の論文、86ページ以降)。やはり個人情報の取得や利用について規制することが眼目なのであるから、この照合は、たとえば漏洩したときに第三者が照合するといった状況での容易さなどを考慮していては規制の要件が不明確になる。やはり論文で参照されているように、これは事業者がデータを処理する際の照合である。

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