⸻  Privacy and Personal Data  ⸻

ブロックチェインによる IoT のトランザクションでプライバシーを保護する

2018-12-25 12:10:54

近年、ブロックチェインは IoT のための分散型で、安全で、検証可能で、匿名のフレームワークをもたらす方法として多くの注目を集めている。IoT の基礎になるブロックチェインでは、IoT デバイスどうしの通信データはトランザクションの形式でブロックチェインに格納される。そして、既存のブロックチェインと同じように、IoT の利用者やデバイスは匿名性を維持したままトランザクションの同一性を確保するために公開鍵交換方式(PKs)を使っている。しかし、最近の暗号論の研究が示すところによると、トランザクションのパターンを解析されるとユーザの匿名性が失われる可能性があるという。我々は本稿で、もしかするとユーザの匿名性を損なうかもしれない、ブロックチェインに格納されるトランザクションを使う IoT デバイスを分類することの成功率を調べた。そして我々の分かる範囲で言えば、本稿はブロックチェインにもとづく IoT のデバイス分類を試みた最初の成果だと言える。

Clemence Roulin, Ali Dorri, Raja Jurdak, Salil Kanhere, "On the Activity Privacy of Blockchain for IoT"

そして、彼らの研究によると、機械学習のアルゴリズムを使ってデータを解析し、デバイスの分類("classification" と言っているが、要するにデバイスの特徴を同定しているのだから、場合によってはユーザ個人に紐づけられ得るから、プライバシーにかかわるのである)に成功している。そして、その結果によると、デバイスを分類できた割合は 90% に登るらしい。そして、デバイス分類の成功率を低減させるため、タイムスタンプの難読化を三つの方法で試した。一つはトランザクションに複数のパケットを組み合わせる方法、一つは複数のデバイスの台帳をマージする方法、それからトランザクション処理をランダムに遅延させる方法である。その結果、タイムスタンプの難読化によって、デバイスを分類する成功率を 20% にまで落とせたという。

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